“設置するだけ”でエリア毎の混雑状況を計測・見える化~「ET & IoT Technology 2017」会場でIoT実証実験


ACTIVIO アットマークテクノ

2017年11月13日
株式会社アットマークテクノ
Activio Co., Ltd.

“設置するだけ”でエリア毎の混雑状況を計測・見える化

「ET & IoT Technology 2017」会場でIoT実証実験

 

ARM+Linux組み込みプラットフォーム「Armadillo(アルマジロ)」のメーカーである株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、代表取締役:實吉 智裕、以下「アットマークテクノ」)、およびASEAN地域でIoT事業を手掛けるActivio Co., Ltd(本社:バンコク、代表取締役:森島 史仁、以下「Activio」)は、2017年11月15日~17日まで横浜で開催される組み込み機器の展示会「ET & IoT Technology 2017」にて、アットマークテクノ製「Armadillo-IoTゲートウェイG3」とActivioが開発した人流解析システム「Flow Line Tracker(フローライントラッカー)」によるIoTシステムの実証実験を共同で実施いたします。

今回の実証実験では、アットマークテクノ(ブース番号:C-27)、日新システムズ株式会社(ブース番号:B-79)、EMS-JPグループ(ブース番号:B-13)、ATP Electronics(ブース番号:D-22)の4か所にArmadillo-IoTゲートウェイを設置し、それぞれのエリアの混雑状況および来場者の滞在時間を計測します。

背景

人流計測システムは、来場者に専用のアプリをダウンロードさせることで特定のエリアへの移動を検知するもの、BLEなどのタグを来場者に持たせて動線を解析するものなどが主流です。しかし、これらのシステムの場合、キャンペーンなどの広告を実施して来場者が専用アプリをダウンロードするよう誘導したり、別途タグを用意するなど、手間も費用も要してしまうことが難点でした。

Flow Line Trackerの特長

このたび実証実験を行う「Flow Line Tracker」は、アットマークテクノ製のLinuxゲートウェイ「Armadillo-IoTゲートウェイ G3」で来場者が所持するスマートフォンの無線LAN電波から来場者数を計測し、クラウドと連携して動線解析を行う仕組みです。

特長①:IoTゲートウェイを設置するだけで人流計測できる

このたび実証実験を実施する「Flow Line Tracker」は、専用の「Armadillo-IoTゲートウェイG3」を設置するだけで、大まかな往来の計測を行うことができる点が大きな利点です。専用アプリも専用タグも不要なので、特に大型ショッピングモールや駅構内など、来場チケットなしに不特定多数が往来するような場所に適しています。

特長②:各社のIoTクラウドプラットフォームとの親和性

Flow Line Trackerは、AWSやMicrosoft Azureなどの一般的なIoTクラウドプラットフォーム上で動作させることが可能です。今回の実証実験では、東京エレクトロンデバイス株式会社の協力により、Microsoft Azureを利用しています。一般的なIoTプラットフォーム上で提供されているさまざまなサービスと連携させることで、例えば、一定量の人流が計測されたエリアをアラーム表示したり、管理者にSNSで通知したり、などといった機能の実装も簡単に実現することができます。

特長③:3G通信対応で設置場所を選ばない・海外展開も可能

専用IoTゲートウェイとして利用する「Armadillo-IoTゲートウェイG3」は、3Gモバイル通信でクラウドプラットフォームとの通信を行います。そのため配線などに気を配る必要がなく、電源さえ確保できれば運用が可能です。また、Armadillo-IoTゲートウェイG3はASEAN諸国を中心として各国の機器認証対応を進めており、国内向けのIoTシステムをそのまま海外で利用できることも特長の1つです。

今後の展開

このたびの実証実験の結果をもとに、Activioが中心となってFlow Line Trackerのブラッシュアップを進め、今後も日本国内外でのシステム提供を目指していきます。なお、Flow Line Trackerは、IoTゲートウェイ1台月額6,980THBからサービス提供[*1]します(Activioが提供)。

[*1] 6か月以上の継続利用の場合。短期利用の場合、またはIoTゲートウェイ本体を買い取りいただく場合は別途お見積となります。

関連情報

アットマークテクノと「Armadillo」について

アットマークテクノは、ARMプロセッサ搭載・LinuxOSプリインストールの組み込みプラットフォーム「Armadillo(アルマジロ)」の開発・製造・販売を手掛ける技術会社です。「Armadillo」は、初代機発売から15年超にわたりさまざまな機器に採用され、累計約30万台を販売しています。2014年からは、センサーデータとクラウドとを連携する役割を担うIoTゲートウェイの開発にも注力し、HEMS/BEMS機器向けソリューションやビルの空調管理、見守りサービスシステムなど、さまざまなIoTシステムを支えるゲートウェイのプラットフォームとして採用されています。

※詳細はWebサイトからご覧ください:https://www.atmark-techno.com/

Activioについて

Activioは、あらゆるものが相互に通信可能となるIoTテクノロジーを通じてスマートな社会と明るい未来の実現に貢献することをモットーに、バンコクを拠点に主にアジア市場で活動しています。日本国内企業の持つ優れたIoT技術をアジアへ、そして世界へと広げていくことを使命として、各種機器の各国規制・認証への対応サポート、IoTデバイスの販売、ASEAN諸国を中心としたIoTサービスの展開サポートなどのサービスを展開しています。

※詳細はWebサイトからご覧ください:http://www.activio.asia/

協力社様のコメント

日新システムズ株式会社 執行役員 インダストリアル・ソリューション事業部長 山田 敏行様

人流計測はBLEタグによる方式が多く見られますが、来場者へ配布するセンサーコストとセンサー回収の手間など複数の課題が存在します。今回実証する技術はスマホの無線LANを応用した新たなソリューションであり、従来方式の課題を解決する可能性を感じています。最新のIoT技術により、ET/IoT2017展示会の出展社、来場者の皆さまの満足度が高まることを期待しております。

お問い合わせ

報道関係のお問い合わせ

株式会社アットマークテクノ(企画室)

「Flow Line Tracker」に関するお問い合わせ

Flow Line Trackerに関しては、ActivioのWebサイトからお問い合わせください。

製品・ご購入に関するお問い合わせ

Armadillo-IoTゲートウェイ G3の詳細やご購入に関するお問い合わせは、以下のWebフォーム(アットマークテクノWebサイト)からお寄せください。


※「Microsoft® 」および「Microsoft Azure®」は米国Microsoft Corporation.の米国およびその他の国における登録商標です。本文中ではTM、®マークは省略しています。
※「Armadillo」は株式会社アットマークテクノの登録商標です。その他本リリースに記載の会社名および商品名は、各社・各団体の商標または登録商標です。