ARM11搭載の省電力・低価格パネルコンピュータを開発 ～組込みシステム開発技術展（ESEC2008）に参考出展～

2008年5月13日

システムハウスの株式会社アットマークテクノ（本社:札幌市中央区、代表取締役 実吉智裕）は、高性能ARM11プロセッサ搭載の超小型CPUモジュール「Armadillo-500（アルマジロ-500）」を採用した省電力・低価格パネルコンピュータを開発、ディスプレイ付き組み込み機器の開発向けにすぐに活用できる「開発セット」としてリリースします。

携帯電話、携帯ゲーム機、デジタルカメラに代表されるようにコンシューマ市場ではディスプレイ付き電子機器が広く普及していますが、産業機器市場ではコンシューマ市場ほど利用が進んでいないのが現状です。その理由として、産業機器市場ではコンシューマ市場に比べシステム機器の多品種少量生産を要求されるケースが多く、多額の開発費用をかけるのが難しいことが挙げられます。またディスプレイ付きの産業機器としてはPCプラットフォームを用いたパネルコンピュータが一般的で、これが市販のPCと比較しても高価であることも原因の一つと考えられます。

Armadillo-500は最新の携帯電話でも採用されているARM11プロセッサを搭載し、従来の低価格な組み込み用途向けプロセッサに比べ画面表示に十分な処理能力を有しています。そのため、従来のPCプラットフォームをベースとしたものに比べて、画面出力機能を低コストで開発できます。例えば実際にパネルコンピュータのプラットフォームとしてArmadillo-500を採用する場合、5～6万円程度の単価（100台程度で製造する場合、開発費別）で実現することが可能です。

本開発セットにはアットマークテクノ社が提供する超小型CPUモジュールArmadillo-500とパネルコンピュータ向け拡張ボードの他、タッチパネル機能付きLCD、設計資料などが含まれます。パネルコンピュータを開発する際に必要なものが一式同梱されているので、ユーザはすぐに開発に取り掛かることができ、多額の開発費を投資することなく市場に求められている多品種少量生産の要求にも対応可能です。公共施設の案内板システムや産業検査装置への組み込み用途、工場や物流現場での管理端末としてなど、省エネ対応と低コスト化の両立を求められるFA現場での利用にも適しています。

本開発セットは2008年秋より12万円程度で発売される予定で、これに先立ち2008年5月14日（水) ～16日（金）まで東京ビッグサイトにて開催される「第11回組込みシステム開発技術展 ESEC2008」のアットマークテクノ社ブース（No.東43-2）にて参考製品としてデモンストレーション展示を行います。

本開発セットの特長

• フリースケール・セミコンダクタ社製 高性能プロセッサi.MX31採用（CPUコア：ARM11, 400MHz）
• 128MB DDR SDRAM、32MB NORフラッシュメモリ、256MB NANDフラッシュメモリ
• 5.7インチTFTカラーLCD（VGAサイズ、タッチパネル機能付き）
• 省電力でファンレス仕様（標準消費電力:4W）
• 各種インターフェース（SD、USB、LAN、シリアル、オーディオなど）
• OSにLinuxを提供

ESEC2008参考出展品

Armadillo-500について

詳細：http://armadillo.atmark-techno.com/armadillo-500

株式会社アットマークテクノについて

株式会社アットマークテクノは、1997年11月に設立されたシステムハウスで、マイコンを使用した組み込み機器のハードウェア・ソフトウェアの総合的な開発を得意としています。Linux に対応した小型CPUボードを中心に技術開発を行い、ARM搭載の小型低消費電力CPUボード「Armadillo（アルマジロ）シリーズ」、ザイリンクス社製FPGAを搭載した「SUZAKUシリーズ」など、組み込み機器のプラットフォーム製品を提供しています。詳細はhttp://www.atmark-techno.com/をご覧ください。

本件に関するお問合わせ先

■株式会社アットマークテクノ　営業部

• TEL: 011-207-6550
• FAX: 011-207-6570
• E-mail : sales@atmark-techno.com

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* 記載の仕様は、ESEC2008参考出展時のものです。実際に製品化される際には仕様が変更される場合があります。
* 記載の商品名および会社名は、各社・各団体の商標または登録商標です。