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超小型50mm×50mm インテリジェントカメラ向けプラットフォームを新発売~OKI製顔認識エンジン「FSE」を使ったアプリを開発セットにバンドル~


アットマークテクノ

2012年11月5日
株式会社アットマークテクノ

株式会社アットマークテクノ(本社:北海道札幌市、代表取締役:実吉 智裕、以下「アットマークテクノ」)は、インテリジェントカメラ※1用途に特化した小型・省電力の組み込みプラットフォーム「Armadillo-810(アルマジロ・ハチイチマル)」を発売します。各種ミドルウェアに対応し、開発セットには顔検出などを行う専用アプリ(OKI※2製顔認識エンジン「FSE(Face Sensing Engine)」を使用)をバンドルします。

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Armadillo-810はルネサス エレクトロニクス株式会社製「R-Mobile A1」(ARM Cortex-A9、CPUコアクロック792MHz)搭載、省電力で放熱ファンを必要としないエコ設計の高性能組み込みCPUボードです。50mm×50mmの小型設計で、同サイズのCMOSカメラもモジュール(株式会社シキノハイテック製)と接続し、組み込み機器のプラットフォームとして利用することができます。高性能CPUボードとCMOSカメラモジュールとを組み合わせることで、撮影画像をリアルタイムに解析し特定物の数量や座標を抽出するなど、従来のカメラでは難しかった高度な処理機能をカメラ端末側に実装した「インテリジェントカメラ」が実現可能になりました。CPUボード、CMOSカメラモジュールともに-20℃~+70℃の広い温度範囲で動作するので、屋内外で使用する産業機器にも適しています。

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Armadillo-810は、アプリケーションの設計開発にかかるユーザーの負担を軽減するため、各種ミドルウェアに対応したことも大きな特長のひとつです。
試作開発用の「Armadillo-810カメラモデル開発セット」には、OKI製FSEをベースにした専用アプリがバンドルされます。FSEは、顔特徴点から個人を識別するログイン認証システムや、デジタルカメラのオートフォーカスなどにも採用されている顔認識ミドルウェアです。ユーザーは購入後すぐに、CMOSカメラモジュールで撮影した顔画像から目・鼻・口などの位置を検出するアプリや、瞬き回数をカウントするアプリなどをArmadillo-810上で動作させることができます※3。Armadillo-810とFSEの応用例としては、顔検出で人数をカウントするシステムや、瞬きの状況から居眠りを検知するシステムなども想定されています。
その他、Armadillo-810にはH.264やJPEGなどの動画・静止画の圧縮を行うミドルウェアも標準添付され、Full HDサイズ(1920×1080ピクセル)でのH.264動画配信装置や監視カメラのプラットフォームとしても利用可能です。

アットマークテクノは、株式会社シキノハイテック製CMOSカメラモジュール付きの「Armadillo-810カメラモデル開発セット(型番:A8101-D00Z、価格:税込52,500円)」を2013年1月に、量産ボード(型番:A8100-U00Z, 価格:OPEN)やオプション品をその後順次発売する予定です。
発売に先立ち、2012年11月に開催される組み込み機器展示会「Embedded Technology 2012」(2012年11月14日(水)~2012年11月16日(金)、パシフィコ横浜)のアットマークテクノブース(ブースNo.F-16)で展示します。


※1 インテリジェントカメラとは、カメラ本体にプロセッサを搭載し、撮影から一定の画像処理までをカメラ本体側で担うものです。従来は目視で行っていた作業をシステム化できること、またカメラ側で判断を行うことによりデータ通信量を抑えることが可能になり効率的なシステム構築に役立つことから、監視カメラや警報装置、計測装置、入場ゲート装置など各種用途での利用が見込まれています。
※2 沖電気工業株式会社
※3 本プレスリリース発行時の予定仕様です。開発セットバンドルのアプリには使用制限があります。また、FSE本体のAPIにはアクセスできません。FSEをベースとしたユーザーオリジナルの機能を開発・実装したい場合は、OKIが提供する開発用ライセンスを購入する必要があります。なお、Armadillo-810での量産にFSEを利用する場合は、別途量産用ライセンス料が発生します。


OKI ソリューション&サービス事業本部 ITサービス事業部長 中澤 修 氏のコメント

OKIは、株式会社アットマークテクノが発売するカメラ向けの小型・省電力の組み込みプラットフォーム「Armadillo-810」の開発セットに「FSE」を使用したアプリケーションを搭載されることを歓迎いたします。「FSE」は、組込み利用をコンセプトにアルゴリズムを設計し、複数の顔検出から個人識別までを高速処理できるミドルウェアです。カメラと「Armadillo-810」を組み合わせることで、手軽に顔認識システムを構築でき、さまざまな用途での利用が広がるものと期待しております。

アットマークテクノについて

株式会社アットマークテクノは、組込み機器向けの小型・省電力CPUボードのメーカーです。主要ブランドとして、ARMプロセッサ搭載の組込みプラットフォーム「Armadillo(アルマジロ)」を開発・提供しています。Armadilloブランドの製品は、試作・評価用途だけでなく製品化・量産向けにもそのまま利用できることが特長です。-20℃から+70℃までの広範な動作温度範囲をカバーする製品もあり、産業用途の組込み機器にも多数の採用実績があります。 アットマークテクノの詳細は、http://www.atmark-techno.com/ をご覧ください。

本プレスリリースに関するお問い合わせ先


* Armadilloは、アットマークテクノの登録商標です。
* その他の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。TMおよび®マークは記載していない場合があります。


Armadillo-810の詳細情報