プッシュ型起動で省電力を実現~FOMA対応・データロガー向け組み込みソリューションを新発売


アットマークテクノ 梅沢無線電機

2011年11月1日
株式会社アットマークテクノ
梅沢無線電機株式会社

FOMA-LPM+A420.jpg

電子部品販売・機器開発の梅沢無線電機株式会社(本社:東京都、代表取締役:梅沢 英行、以下「梅沢無線」)と、組み込みプラットフォーム開発の株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、代表取締役:実吉 智裕、以下「アットマークテクノ」)は、遠隔からのプッシュ型の要求により起動する機能を備え、省電力データロガーのプラットフォームとして最適なFOMA対応組み込みソリューション「A420+FL-001-HW」(以下「本製品」)を発売します。

 本製品は、省電力化が必須条件とされるデータロガー、監視カメラ、計測装置、警報装置などに最適なソリューションです。
3G回線を利用する一般的なデータロガーは、一定周期で通信する仕組みのため、常時通電しておかなければならないという問題点がありました。本製品は、SMS(ショートメッセージサービス)によるプッシュ型起動に対応している点が大きな特長です。遠隔からSMSを受信したタイミングで待受状態から起動しデータ通信を行います。必要なときのみ通電するので、システム全体の消費電力の抑制が可能です。
また、動作温度範囲が-20℃~+60℃と、屋外設置にも耐え得るように設計しています。山間部や農場などでも、FOMAの広い通信エリアを活用したさまざまな組み込み機器を実現することができます。

本製品は、FOMAユビキタスモジュール搭載3G通信ボード「FOMA-LPM」(梅沢無線製)と組み込みCPUボード「Armadillo-420」(アットマークテクノ製)のセットで、試作開発から製品化まで対応できるプラットフォームとして梅沢無線より販売します。梅沢無線とアットマークテクノは、2001年にArmadilloシリーズ初代機(HT1070)を共同開発して以来、開発・販売の両面で協力し合い、より使いやすい製品の提供に努めてきました。昨今、梅沢無線では、Armadilloシリーズをベースにした組み込みソリューションの提案に注力しており、量産開発・製造までをサポートする体制構築を推進しています。本製品はその企画の第1弾として2012年1月に発売します。(*1)

なお、本製品は、2011年11月16日(水)~11月18日(金)までパシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2011(組込み総合技術展)」のアットマークテクノブース(ブースNo.E-02)、及び同日程で東京ビッグサイトで開催される「システムコントロールフェア2011」の梅沢無線ブース(ブースNo.2-05)に展示されます。

FOMA-LPMイメージ

A420+FL-001-HWの特長

FOMA-LPMセット
  • 製品型番:A420+FL-001-HW
  • 標準価格:63,000円(税込)
  • 発注単位:1台から販売可能
  • 発売予定:2012年1月予定

  • SMSによるプッシュ型起動対応、システムの省電力化に貢献
    待受状態のときに遠隔からのSMSを受信することでシステムを起動することが可能です。待受状態ではCPUボードの電源をオフにすることも可能なので、データロガーの大幅な省電力化が期待できます。
  • 動作温度範囲-20℃~+60℃
    屋外でも利用可能な動作温度範囲をカバーしています。
  • リアルタイムクロック(RTC)搭載
    データロガーに必須なリアルタイムクロック(カレンダ時計)機能を搭載しています。FOMAネットワークの時刻情報による多点間での時刻同期が可能です。
  • ツール・ソフトウェアを無償提供
    開発ツール類やデバイスドライバなどのソフトウェアを各社のWebサイトから無償ダウンロードでき、開発に便利です。
  • 1台から供給可能
    数十台~数百台の中小規模ロットの量産用途に最適。1台から供給可能です。

Armadillo-420について

Armadillo-420は、Freescale i.MX257(ARM9、CPUクロック400MHz)搭載、小型・省電力の組み込みプラットフォーム「Armadillo-400シリーズ」のラインアップの1つです。多彩なインターフェースを搭載し各種センサとの接続が可能な他、動作時の消費電力が1W程度と省電力設計です。また、Linuxが標準OSとしてプリインストールされているので、アプリケーション部分を開発するだけで様々な組み込みシステムを実現できます。詳細はhttp://armadillo.atmark-techno.com/armadillo-420をご覧ください。

梅沢無線電機株式会社について

梅沢無線電機株式会社は、1957年1月に設立された電子部品商社です。半導体・電子部品の販売の他、産業用コンピュータの設計・販売も行なっています。特に自社ブランドの産業用組み込みボードの設計・販売については20年以上の実績があり、30種類を超える製品を取り揃え、ラインアップの豊富さにも定評があります。詳細はhttp://www.umezawa.co.jp/をご覧ください。

株式会社アットマークテクノについて

株式会社アットマークテクノは、1997年11月に設立されたシステムハウスです。Linux対応、省電力設計の組み込み機器向け小型ボードコンピュータの開発・製造・販売を行なっています。自社ブランド製品として、ARM搭載・省電力設計のCPUボード「Armadillo(アルマジロ)」、Xilinx社製FPGAを搭載したモジュール「SUZAKU(朱雀)」を提供しています。詳細はhttp://www.atmark-techno.com/をご覧ください。

本リリースに関するお問い合わせ先

梅沢無線電機株式会社(担当:仙台営業所 橋野)※お問い合わせ受付・受注窓口

株式会社アットマークテクノ



*1 FOMA-LPMでパケット通信を行うには、株式会社NTTドコモとのFOMAカードの契約を別途行うことが必要です。
*「Armadillo」は、株式会社アットマークテクノの登録商標です。*「FOMA」は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録商標です。*その他このプレスリリースに記載されている会社名および製品名は、各社・各団体の登録商標または商標です。TMおよび®マークは記載していない場合があります。