Armadillo-440とWindows Embedded Compact 7向け「Lilas」が 組み込み開発コンテストの公式プラットフォームに採用


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2010年8月16日
株式会社アットマークテクノ
株式会社サムシングプレシャス

株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市中央区、代表取締役:実吉 智裕、以下アットマークテクノ社)と株式会社サムシングプレシャス(本社:札幌市北区、代表取締役:古賀 信哉、以下サムシングプレシャス社)は、Windows OSによる学生向け組み込みアプリケーション開発コンテスト「Device2Cloudコンテスト2011」(東京エレクトロンデバイス株式会社主催、マイクロソフト株式会社他協賛、http://www.d2c-con.com/)の公式プラットフォームとして、組み込みCPUボード「Armadillo-440(アルマジロ-440)」および「Windows Embedded Compact 7」対応のBSP (※1)Lilas(リラ)」が採用されたことを発表します。

Device2Cloudコンテスト2011」(以下、「D2Cコンテスト」)は、日本全国の高校、専門学校、大学、職業訓練校などの学生・生徒を参加対象とし、2011年3月4日に東京電機大学神田キャンパスで開催されます。 参加者には、「Armadillo-440液晶モデル開発セット」(組み込み用CPUボード:アットマークテクノ社製 ※D2Cコンテスト向け特別対応品)と「Lilas」(ArmadilloシリーズBSP:サムシングプレシャス社製)、「JM Badge Board」(センサーボード:フリースケール・セミコンダクタ社製)をセットにした開発キットが特別価格(税別43,000円)で提供されます。参加者は、開発キットで動作する「Windows Embedded Compact 7」ベースの組み込みアプリケーションシステムを企画・開発し、そのアイデアを競います。

「Windows Embedded Compact 7」(以下「WEC7」)は、米Microsoft社の組み込み向けOS「Windows Embedded」の最新シリーズで、従来の「Windows Embedded CE6.0」の後継に位置付けられるものです。WEC7はUI(ユーザーインターフェース)部のカスタマイズ機能が標準搭載されているほか、各種接続機能も強化されたことが特長です。 アットマークテクノ社とサムシングプレシャス社は、Microsoft社からWEC7が正式発表された直後にArmadillo-440へのWEC7移植を行うなど、他社に先駆けてWEC7への対応を行ってきました。両社では、今回「D2Cコンテスト」の公式プラットフォームに採用されたことで、「Armadillo-440」と「Lilas」の組み合わせが今後、WEC7向けの低価格開発ボードのスタンダードの1つになると期待しています。


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「Device2Cloudコンテスト2011」について

「D2Cコンテスト」は、従来からエンジニアを目指す学生への啓蒙活動を行ってきた東京エレクトロンデバイス株式会社インレビアム事業部アカデミックグループが中心となって開催するコンテストです。


■Device2Cloudコンテスト2011 (D2Cコンテスト)

開催日 2011年3月4日(金)
場所 東京電機大学
内容 組み込みアプリケーションの企画・開発
応募資格 高校、専門学校、高専、大学、大学院、職業訓練校などの学生 (2~3名でチームを構成)
主催 東京エレクトロンデバイス株式会社
協賛 ・マイクロソフト株式会社
・フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
株式会社アットマークテクノ
株式会社サムシングプレシャス
コンテストの詳細およびお申込み http://www.d2c-con.com/(Device2Cloudコンテスト2011 専用Webサイト)

Armadillo(アルマジロ)シリーズについて

Armadilloシリーズは、アットマークテクノが開発した、小型・省電力・低価格の「組み込みプラットフォーム」です。ARMプロセッサを搭載したCPUボード上に、オープンソースソフトウェアのLinuxが標準OSとしてプリインストールされ、アプリケーション部分を開発するだけで、さまざまな組み込みシステムを実現できるのが大きな特長です。2001年に初代機を発表して以来、10モデル以上の製品をラインアップし、中小規模の量産機器向けに多数採用されてきました。詳細は、製品Webページhttp://armadillo.atmark-techno.com/products をご参照ください。

Lilas(リラ)について

Lilasは、組み込み機器向けWindows OSのArmadilloシリーズ専用BSPです。Windows Embedded の開発環境に簡単にインストールでき、すぐにアプリケーション開発に取りかかることができます。Lilasの"Basic Version" (機能限定版バイナリ)はサムシングプレシャス社Webサイトで無償公開されており、対応周辺機器を拡充した有償版の "Comfort Version"も用意されています。詳細は、製品Webページ http://www.stprec.co.jp/products/ をご参照ください。

株式会社アットマークテクノについて

株式会社アットマークテクノは、1997年11月に設立されたシステムハウスです。Linux対応、省電力設計の組み込み機器向け小型ボードコンピュータの開発・製造・販売を行っています。自社ブランド製品として、ARM搭載・省電力設計のCPUボード「Armadillo(アルマジロ)」、 Xilinx社製FPGAを搭載したモジュール「SUZAKU(朱雀)」を提供しています。 詳細は http://www.atmark-techno.com/ をご覧ください。

株式会社サムシングプレシャスについて

株式会社サムシングプレシャスは、2003年11月に設立されたシステムハウスです。組込み機器向けのミドルウェア層の開発を得意とし、ARMコア向けの Windows Embeddedの移植も手がけています。デジタル放送受信機など、ネットワーク対応のデジタル情報家電を主とする組込み機器分野において、ミドルウェア層からアプリケーションまでの一貫した開発サービスを提供しています。詳細情報は http://www.stprec.co.jp/ をご覧ください。


本リリースに関するお問い合わせ先

株式会社アットマークテクノ

株式会社サムシングプレシャス


*1 BSP:Board Support Package。OSを組み込みボード上で動作させる目的で、各ボードに依存する部分を補うためのソフトウェアパッケージ。
*「Windows」「Microsoft」は米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* 「Armadillo」は、株式会社アットマークテクノの登録商標です。
* その他このプレスリリースに記載されている会社名および製品名は、各社・各団体の登録商標または商標です。TMおよび®マークは記載していない場合があります。


参考ページ