横河ディジタルコンピュータ、アットマークテクノ社製「Armadillo-500」をベースにしたWindows Embedded CE 6.0開発スタータキットを提供 〜 2007年7月より販売開始 〜


2007年5月16日

横河ディジタルコンピュータ株式会社(本社:東京都府中市、代表取締役社長小林龍雄、以下横河ディジタル)は、株式会社アットマークテクノ製「Armadillo-500」をベースとしたWindows Embedded CE6.0開発スタータキット「WA5501-AD00-60」の提供を2007年7月より開始します。

ARMプラットフォーム用Windows Embedded CE開発スタータキットの第五弾として、「Armadillo-500」上で動作するマイクロソフト社の組込み向けRTOS「Windows Embedded CE 6.0」による開発スタータキットを開発しました。「Armadillo-500」にはフリースケール・セミコンダクタ社i.MX31(ARM1136JF-Sコア)マルチメディア・アプリケーション・プロセッサが搭載されています。

「WA5501-AD00-60」は、Armadillo-500、BSP(Board Support Package)、Windows Embedded CE 6.0評価版、および1ヶ月間のエンジニアリングサポートをセットとして、高信頼性・高安全性を追求するRTOSユーザーへご提供します。

この開発スタータキットを使用することにより、Windows Embedded CE開発者はArmadillo-500の持つLAN、VGAなどの様々なハードウェア資源を使用し、豊富なアプリケーション、マルチメディア、インターネット接続に対応したパフォーマンスの高いコンスーマ機器などのプロトタイプ開発期間を大幅に短縮することができます。また、量産向けモデルとしても使用でき、開発ターゲットと環境を変えることなく、容易に製品へ組み込むことが可能となります。

Armadillo-500がWindows Embedded CE 6.0のサポートを開始することにより、Windows Embedded CE 6.0開発者に対して、開発時のご質問、アドバイスなどを含むサポートパッケージや、ドライバ、ミドルウェアなどの開発受託およびコンサルティングサービスなどに加え、この評価キットを用いた実践形式のトレーニングセミナーも定期的に実施してまいります。これらのサポートサービスにより、ハイエンドマイコン、RTOSを使用した開発に対して、最良な開発環境を構築することができます。

横河ディジタルコンピュータ株式会社 代表取締役社長 小林龍雄のコメント

「当社は今年、マイクロソフト社Windows Embedded Partnerのゴールドパートナーに認定されました。今回発表 Windows Embedded CE 6.0開発スタータキット『WA5501-AD00-60』は、アットマークテクノ社とフリースケール・セミコンダクタ・ジャパン社の協力により製品化が実現しました。今後もお客様のご要望にお応えできるソリューションの展開を各社とのパートナーシップにより実現させ、Windows Embedded CE開発者の支援と組込み市場の発展に貢献してまいります。」

株式会社アットマークテクノ 代表取締役 実吉智裕のコメント

「充実した開発環境と豊富な機能を持つWindows Embedded CE 6.0が当社のArmadillo-500と一緒に供給されることは大変に意義のあることと考えております。マルチメディア機能に強いi.MX31を採用したArmadillo-500は、開発用のプラット フォームとしてだけではなく、そのまま量産用の小型コンピュータとしても使用することができ、高い生産性を持つWindows CEと組み合せることによって、多品種少量生産が求められる昨今の組込み機器のマーケットに貢献できるものと確信して おります。」

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社 ワイヤレスグループ ジェネラルマネージャー友眞衛氏のコメント

「コンスーマ分野では、マルチメディアやネットワーク対応の高性能機器への需要がますます拡大しています。横河ディジタルコンピュータ社とアットマークテクノ社の協力のもと、弊社のi.MX31アプリケーション・プロセッサの高い性能を引き出し、高性能コンスーマ機器の開発効率を高める開発ソリューションを提供できることを嬉しく思います。アットマークテクノ社『Armadillo-500』を量産向けとして使用することで、開発者の皆様は複雑なボード設計から開放されるだけでなく、高度な実装技術を使わずとも製造が可能になります。また、横河ディジタルコンピュータ社のCE 6.0開発スタータキットにより、短期間での開発が可能となり、製品の迅速かつタイムリーな市場投入に大きく貢献できると確信しています。」

マイクロソフト株式会社 執行役常務 佐分利ユージン氏のコメント

「横河ディジタルコンピュータ株式会社様の株式会社アットマークテクノ様製『Armadillo-500』をベースとしたWindows Embedded CE 6.0(以下CE 6.0)開発スタータキット『WA5501-AD00-60』の発表、おめでとうございます。ARMの開発環境を世界で最も多くの開発者に提供されている横河ディジタルコンピュータ様と、最先端のデジタル技術に精通し、そのボード設計においてすぐれた製品を提供されているアットマークテクノ様の技術力に基づいて発表された新型ボードは、FAなどの少量多品種に適した柔軟な構成を可能とする優れた設計に基づいており、さまざまなニーズに応じたプラットフォーム提供が可能となっています。横河ディジタルコンピュータ様からこのボードをCE 6.0でお使いいただくためのBSPならびにスタータキットが提供されることで、より多くの組み込み開発者の方々にCE 6.0を体験していただけることを期待しております。」

横河ディジタルとアットマークテクノは、2007年5月16日〜18日に東京ビッグサイトで開催される「第10回 組込みシステム開発技術展(ESEC2007)」にて、本製品を展示します。

【横河ディジタルコンピュータ株式会社概要】

横河ディジタルコンピュータ株式会社(本社:東京都府中市府中町1-9 京王府中1丁目ビル、代表取締役社長:小林龍雄) は、マイクロコンピュータや周辺システムの設計、開発に広く関わる事業を展開してまいりました。 特にインサーキットエミュレータ(ICE)分野では、トップクラスの実績を有し、携帯電話、情報家電、自動車、産業機器など最先端の開発現場で数多く使用していただいております。国内ばかりでなく海外でも高く評価されており、米国シリコンバレーに支店、中国、韓国、東南アジア、ヨーロッパなどにも販売代理店を置きワールドワイドな製品の提供ができるようになっております。また、T-Engineに代表される各種プラットフォームやWindows CEなどの開発スタータキット、さらには組込み開発分野における開発プロジェクトのプロセスを改善するためのコンサルティングやツールの提供にも力を入れており、組込み分野を熟知 している当社の経験や知識を活かした理想的な開発環境として提供しています。(http://www.yokogawa-digital.com/)

【株式会社アットマークテクノ概要】

株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市中央区北5条東2丁目 AFTビル6F、代表取締役:実吉智裕)は、1997年11月に設立されたシステムハウスです。マイコンを使用した組み込み機器のハードウェアおよびソフトウェアの総合した開発を得意とし、Linuxに対応した小型CPUボードを中心に、情報家電向けに特化した技術開発をおこなっています。(http://www.atmark-techno.com/)


* Microsoft, Windows, Windows CEおよびWindows Embedded CEは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
* Armadilloは株式会社アットマークテクノの登録商標です。
* その他記載された社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。


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